家庭栽培のいちごを美味しくする方法。いちごの追熟方法を解説。もっと甘くて美味しいイチゴに!
家庭栽培のいちごは初心者にとって簡単にスタートできます。しかし、ポイントを抑えていないと、いちごができても、あまり熟しておらず美味しくないいちごが出来上がってしまいます。そこで今回は、美味しいイチゴを栽培するポイントを解説します。イチゴが熟すのに適切な温度や湿度、管理方法などに触れるので、最後まで読み進めたら、きっと美味しいイチゴを作れるようになりますよ。それでは見てみましょう。
いちごを熟成させる温度と湿度
家庭でいちごをより熟成させるには、栽培環境の温度と湿度をコントロールすることがポイントになります。一般的に、温度は17~20度、湿度は60~70%が最適と言われています。適切な温度と湿度を保つことで、いちごが熟し、熟した状態を保つことができるのです。さらに、適切な温度と湿度を管理することで、イチゴの軟らかくなったり、萎(しお)れたりするのを最小限に抑えることができます。
完熟したいちごの見分け方
適切な温度と湿度を保つことに成功しても、完熟したいちごを見分けるのは難しいかもしれません。熟したいちごを見分けるには、赤みや甘みがあることに加えて、いちごの香りが強いものを選びましょう。また、触ってみて少し、やわらかい感触があれば、食べごろです。
詳しくは以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。
記事名:「いちご狩りを完全制覇!!いちごの見分け方やいちごタイミングを解説」
いちごがよく熟すための管理
家庭でいちごを熟成させるためには、さまざまな道具を使う必要があります。例えば、温度計や湿度計を使って、部屋の温度や湿度を把握します。そして、温度と湿度を保つためにイチゴの栽培環境にエアコンを設置し、稼働させます。さらに、イチゴが早く熟しすぎないように、直射日光の量を調整します。日に当たりすぎると、赤みを増す一方、甘みが出ず酸味が強いイチゴが出来上がってしまいます。
より早くいちごを熟成させる方法
イチゴの熟成は、イチゴの状態によって数日から数週間かかることもあります。もし、より早く熟成させたい場合、次に記載するいくつかの方法を試してみてください。1つ目に、いちごをバナナやリンゴと一緒に紙袋に入れることです。こうすることで、他の果物から放出されるエチレンガスが、イチゴの軟化を早めてくれます。2つ目に、直射日光に当てる時間を長くすることです。前述の通り、日に当て過ぎは良くないので注意が必要です。
イチゴを甘く育てる工夫
イチゴを甘く育てるためには、以下のような工夫があります。
適切な栄養を与える
イチゴには、糖分や酸味を含む果糖やクエン酸などが豊富に含まれています。これらの成分をより多く含ませるためには、十分な栄養素を供給することが重要です。特に、窒素、カリウム、リンなどの栄養素を十分に与えることで、甘みや風味がより豊かになるとされています。
日照量を確保する
イチゴは、日照を必要とする植物です。日照不足の場合、果糖やクエン酸などの成分が不足し、甘みや風味が薄くなることがあります。日当たりのよい場所で栽培し、十分な日照量を確保するようにしましょう。
適切な収穫タイミングを見計らう
イチゴは、熟すにつれて甘みが増し、風味もより豊かになります。しかし、過剰に熟すと果糖が分解されるため、甘みが減少することがあります。適切な収穫タイミングを見計らい、十分に熟したイチゴを収穫するようにしましょう。
品種選びをする
イチゴには、多くの品種があります。品種によって、甘みや風味の特性が異なるため、自分が好みの味わいを持つ品種を選ぶことが大切です。
水やりを適切に行う イチゴは、水分を十分に吸収することで、果糖やクエン酸の含有量を増やすことができます。しかし、過剰な水やりは果実の品質を悪化させることがあるため、適切な水やりを行うようにしましょう。
これらの工夫を行うことで、より甘く美味しいイチゴを育てることができます。
家庭菜園の虫対策
家庭菜園で栽培するイチゴの虫対策について、いくつかの方法があります。以下に代表的なものを紹介します。
- 仮面夜叉(かめんやしゃ)の使用 仮面夜叉は、イチゴの害虫であるハダニやアブラムシを食べる天敵昆虫の一種です。家庭菜園においては、仮面夜叉を定期的に放すことで、害虫を食べてくれるため、効果的な対策となります。
- 覆い被せ栽培 覆い被せ栽培とは、イチゴの苗を栽培する際に、虫が寄り付きにくいように、ネットや不織布などで覆い被せる方法です。これにより、ハダニやアブラムシなどの害虫の侵入を防ぐことができます。
- 天敵昆虫の誘引 天敵昆虫の中には、ハダニやアブラムシを捕食する種類があります。家庭菜園においては、このような天敵昆虫を誘引するために、おとりとなる植物を植える方法があります。たとえば、カラスムギやニンニクなどが挙げられます。
- 害虫駆除剤の使用 害虫駆除剤を使用することも、イチゴの害虫対策の一つです。しかし、化学的な駆除剤は環境や健康に悪影響を与えることがあるため、できるだけ使用を控えるようにしましょう。
これらの方法を組み合わせることで、より効果的な虫対策が可能となります。
おわりに
家庭でイチゴを熟成させるポイントは理解できましたか。適切な温度と湿度の管理は、いちごの鮮度と熟度を維持するための重要な要素です。さらに、熟したいちごを見分け、適切な環境を維持することも、最短でいちごを熟成させるために重要です。正しい道具と方法で、家庭でのいちご栽培を成功させてくださいね。
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